2016/11/19

第18回アイン朝市

11月19日(土)、今期最後のアイン朝市。天気予報は見事に当たり、朝5時半に起きた時、どしゃぶりの雨が降っていました。

前日に売り場やテーブルの配置を変え、雨が吹き込んでもお客さんや商品が濡れないように工夫したつもりでしたが、朝会場に行ってみると、一部のテーブルや足元がびしょびしょ。予定していた場所に商品が置けない。さらに、こんな時に限って簡易トイレの水も流れなくなっていて…。猫の手も借りたいけれど、ニャンコも逃げ出す大雨ですよ。

実は数日前から、携帯からブログに写真がアップできなくなったり、パソコンにも写真が取り込めなくなったりして、トホホなことが続いていたので、朝のドタバタはまさに「傷口に塩」でした。でも、メソメソしている暇はありません。こうなったら、お客さんにも助けてもらおうと、開き直って営業スタート!


オープンの8時。朝一番のお客さんは、何度かお見かけしたことのあるメガネの男性の方。足元は水たまりだらけ、野菜は品出しの途中、値札もほとんどつけられていなかったのに、「ゆっくり見てるから大丈夫ですよ」とありがたいお言葉をいただきました。

カゴいっぱいにお買い物されて、「次はいつ再開するの?次回を楽しみに待ってます」と、爽やかに帰っていかれました。

「雨やから、お客さんそんなに来てくれないかもしれんなあ」

そんな予想に反して、オープンから続々とお客さんが来てくださり、水たまりを華麗によけたり飛び越えたりしてお買い物されるみなさんの姿を見て、傷心ミーナはあっさりと立ち直りましたとさ(単純な奴)。



今期最後の営業日。何かお客さんに喜んでいただけることはないかと考え、アイン果樹園のみかんを好きなだけ持ち帰っていただくことにしました。

「え、いいの?」と、袋一杯に詰めて笑顔満開のお客さんたち。みかんが売り切れてしまった後は、北海道産のメークインを「持ってけドロボー!」の対象商品に認定。少しですが雨に濡れてしまったので、それでも良ければとおすそ分けしました。

アイン朝市では、7月には小山ファーム(稲美町)さんの朝採りトウモロコシ、8月から2か月間は八木農園(稲美町)さんの朝採りイチジク、そして最近ではふぁーみんサポート東はりま(加古川市平荘町)さんの朝採りブロッコリーやキャベツを販売するなど、「採れたて新鮮」にこだわって旬の作物を販売してきました。



夏には、加古川市東神吉町産の朝採り韓国かぼちゃが店頭に並んでいたことを覚えていらっしゃいますか?その生産者、武田さんが久々に、「紅甘味大根」を持ってきてくださいました。もちろん、朝採り。

配達後1~2時間、いつも朝市を手伝ってくれる武田さん。今日もお言葉に甘え、「武田さん、柿むいてくださいー!あ、梨も」と、お願いしちゃいました。(武田さん、いつもすみません!めっちゃ助かりましたー!ありがとうございました)

アイン朝市…いや、わたくしミーナはこの半年、お客さんや生産者のみなさんにこうして助けられながら、毎週お店に立つことができたのでした。カムサハムニダ。グラッチェ!ありがとう!!



朝市では毎回、出店者のみなさんにもたくさんご協力いただきました。初期の頃から毎週来てくださった、ラ・プロヴァンスさん。今日も買いましたよ。フォカッチャサンドとチョコクロワッサン。

前回初めて来られたという男性2人組は、「ジャガイモのスープがすごくおいしかった」と教えてくれました。そうなんです。家庭ではちょっとまねできないプロの味。朝からのどかな田園風景を眺めながら、フレンチテイストの食事が味わえるなんて、他になかなかないですよね。ラ・プロヴァンスさん、メルシー!



そして、2週に1度くらいのペースで出店してくださっていたCAFE MEMEさんも、最終日に来てくれました。MEMEさんの「サブレ パリジェンヌ」という名前の焼き菓子、今まで食べたどんなサブレよりもおいしかったです。

MEMEさん、いつも季節感あふれるマフィンや焼き菓子をありがとうございました!近いうちに一軒屋カフェにおじゃましたいなあ。



そして、稲美町の蜂屋「ハニハ二」さんもまた来てくれました。採蜜する時期によって蜂蜜の味が全然違う…ということは、言葉で聞くより、試食して体感するのが一番。

そういえば、昔FMラジオ局のDJさんを取材した時に、「はちみつ大根がのどのケアに良い」と教えてもらったことがありました。作り方は簡単。角切りにした大根を半日くらい蜂蜜につけておくと、じわっとエキスが溶け出します。大根を取り出し、冷蔵庫で保存。2~3日で飲み切ります。昔からの民間療法だけど、のどが弱い私は「はちみつ大根」パワーに何度も助けられました。

ハニハ二さんの蜂蜜で、この冬も元気に乗りきるぞー!



限定30食のモーニングセット(300円)も、相変わらずの人気でした。「この食パンはどこのものですか?」と質問をいただきましたが、全国どこでも買える大手食品会社の食パンです。

「え!すごくおいしかった」と驚くお客さん。アインショップで販売している「辻和金網の手付焼網」で焼くと、いつもの食パンも香ばしく、外はサクサク、中はふんわり焼ける気がします。

包丁ひとつとってもそうですが、どんな道具を使うかで、毎日の食事作りがぐんと効率良くなったり、「私って、実は料理の才能があるんちゃうか?!」とご機嫌になれたりしますよね。

この朝市で、そんな体験を少しでも味わっていただけたなら幸いです。



雨も次第に上がり、気づけばテントの下は朝食を楽しむお客さんでいっぱいに。



朝市には、これまで小さなお客さんもたくさん来てくれました。子どもたちって本当に果物が大好き。今日も「もう一個梨食べてきていい?」とお父さんにおねだりする女の子や、柿をほうばる少年2人組、お母さんに梨を食べさせてもらう男の子の姿がありました。


この前、ご夫婦でコーヒーワークショップを楽しんでいたお客さんも、また来てくださいました。姫路から。柿を選ぶお父さん。カメラを向けると恥じらう息子さん。足元の悪い中、ありがとうございました。



前回の朝市で、「私来週誕生日なんです」と話してくれたお客さん(中央)。今日は娘さんと来てくださいました。ちなみに娘さん、ギターを習っているそうで、教室が始まる前に立ち寄ってくれました。

先週一緒に店頭に立っていたスタッフのハマモトさんが、「あのお客さんが来られたら渡してあげてね」と用意してくれていたプレゼントを無事お渡し。お誕生日おめでとうございます!またお会いできてよかったー!

「ハンサムグリーンレタス、これからどこで買ったらいいの?」と笑うお客さん。今日は2つ、見事ゲットされました。おいしく召し上がってくださいね。


先週、「仕事があるから来られないかも。今までありがとう」とわざわざ挨拶に来てくださったお客さんがいました。その方が、閉店の1分前に滑り込みセーフ!この日最後のお客さんとなりました。

数か月前、たまたま通りがかって朝市のことを知ったそうで、その後何度か来店してくださっていました。「最近ブログのこと知ってん。いっぱい書いてたんやんなあ。また読むからね」などなど、ねぎらいの言葉をたくさん伝えてくださり、爽やかに帰っていかれました。またどこかでお会いできますように…!

ちなみに、上の写真でお客さんと私の間に写っているのは、スタッフのかなえさん。もともと朝市の常連さんで、助っ人を募集した時に「ぜひやってみたい」と応募してくれました。かなえさんの行動力と機転の利いた対応に、頼りっぱなし。ありがとう、かなえさん。

助っ人…といえば、9月に開いた西宮のアインオープンデパートで、初日にアルバイトで来てくれたお姉さんが、西宮からわざわざアイン朝市に来てくれました。「今日が最後って聞いたから」と。感激で胸いっぱい。ありがとうございました!


惜しまれながら今期の営業を終了したアイン朝市。「出店したい」「野菜を卸したい」「ワークショップをやってみたい」と相談してくださる方が増える中、最終回を迎えたのは後ろ髪をひかれる思いでした。今期の営業内で実現できず、ごめんなさいね。

いろいろと至らない点も多かったと思いますが、18回も毎週開催できたのは、朝早くからお越しくださったお客さんや、野菜・果物を快く分けてくださった農家さん、毎週いろんな相談にのってくださった卸売市場のみなさんのおかげです。

再開は今のところ未定ですが、来週、25日~27日には「アインオープンデパート」を開催します。長野の採りたてリンゴやアイン果樹園のミカンや柿が、たくさん登場する予定です。私が選んだおすすめ野菜もいろいろ!

神戸ワイナリーで、再びみなさんにお会いできることを楽しみにしています。来週までどうかお元気で。チャオ〜!